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分科会: 水環境 地球環境 リサイクル 環境システム


●環境システム分科会

持続可能な開発目標(SDGs)は,社会経済や環境に対する包括的な目標群であり,パリ協定が目指す気候変動影響の緩和対策をも包含している.その達成時点は2030年を想定しているが,超長期的な気候変動対策との関係性も深い.気候変動対策の学際的評価には,統合評価モデルと呼ばれるツールが活用されるが,その利用は,エネルギー,水,土地利用,経済成長などを含む,目標間のトレードオフや相乗効果を評価するためにも有効である.持続可能な開発目標すべてを,工学的アプローチのみで解決できるものではないため,社会科学を含めた学際的アプローチが必要となる.持続可能な開発目標達成には,システム設計,建設,運用のすべてにおいて,物質収支,エネルギー収支,熱力学,システム工学などの方法論の集合体である化学工学の果たす役割が今後とも不可欠である。

環境システム分科会では,気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の評価報告書に関する話題をテーマにして,秋季大会でのシンポジウムにおける特別セッションを企画し,地球全体の気候システム,気候変動によって生じる影響と適応策,温室効果ガス削減方策(緩和)などの専門家を招聘して,地球環境システムの視点からの最新知見を広く学ぶ活動を行う他,SDGsと統合評価モデルとの接点を探る論説などの活動を実施している。

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